サークル内ポケカ企画での全勝記念として、ポケモンカードのミュウツーV-UNIONについて語る記事となります。
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この記事はUECポケモンだいすきクラブ10周年カウントダウンブログリレー9日目の記事です。
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こんにちは、19生のフルクトと申します。ポケカをメインとしてサークル活動しています。最近貸しデッキが充実した影響か、ポケカに触れるサークル員が増えて嬉しく思っています。みんなもポケカやろうぜ!
さて、先日行われたジムバトルUEC店(サークル内ポケカ企画)でミュウツーV-UNIONのデッキを握って見事全勝することができました。
先日5/10は対面企画、ジムバトルUEC店を開催しました。合計で30名の方が参加してくれました!!
— UECポケモンだいすきクラブ (@uecpokemon) 2022年5月11日
全勝したのは以下のお二人です!
一人目はフルクトさん
デッキ:ミュウツーVunion
コメント:アルセウスがシンプル強い pic.twitter.com/iyh2dGve1q
景品としてインテレオンのハイクラスデッキを貰いました!この場で景品提供者に感謝を述べたいと思います。
ここで、ポケカを少し触れた程度の人はこう思ったでしょう。
V-UNIONって何?
今回の記事ではこのV-UNION、およびミュウツーV-UNIONについて熱く語っていきたいと思います。環境で中々見ることのないカードですので、ポケカ初心者でも分かるように説明していきたいと考えています。
目次
V-UNIONとは何ぞや?
百聞は一見に如かず、ということでまずはこちらをご覧ください。
1匹のポケモンが4枚のカードで構成されていますね。これこそがV-UNIONの最大の特徴となります。自分のバトル場やベンチにいるだけで、テラキオンのような圧倒的存在感を放つことができます。ベンチからバトル場に移動させるのがとっても面倒だったりします。
複数のカードを1匹のポケモンとして扱うのはおそらくLEGEND以来で、扱いが難しく特別なルールが存在します。仕様も含めてここで確認しましょう。
- V-UNIONは左上、左下、右上、右下の4種類1枚ずつしかデッキに入れられない(4種類全て同名カード扱い)
- V-UNIONはたねポケモンでも進化ポケモンでもない。
- V-UNIONは「ポケモンV」に含まれる。
- 対戦中に1回、自分の番に、自分のトラッシュにある4種類のミュウツーV-UNIONを組み合わせて、ベンチに出すことができる。
- ポケモンV-UNIONがきぜつしたとき、相手はサイドを3枚とる。
等のルールがあります。面倒くさいですね。
でも4枚が合体して1匹のポケモンになるのはかなりのロマンがあります。
「よし、さっそく使ってみるぞ!......あれ?ベンチに出すの難しいなあ。出せてもエネルギーつける前に殴られて負けちゃった......。」
そうなんです。このV-UNIONというポケモンは用意するのに相当時間のかかるポケモンなんです。運用の大変さをまとめてみました。
- 4枚のV-UNIONをトラッシュに送るのが大変
- 1枚でもサイド落ちしているとトラッシュに揃わない
- 技の要求エネが多い。ユニオンゲインという加速手段はあるものの、V-UNION自体が中盤以降に登場するため、ユニオンゲインを打つ暇がない
などが挙げられます。
Q. でもこんなに大変なら、出ただけで勝てるスペックがあるんだろうなあ......。
A. あったらよかったなあ......。
現在、V-UNIONのポケモンは、ミュウツー、ゲッコウガ、ザシアン、ピカチュウ、モルペコの5種類が存在します。どのポケモンも個性あふれる非常に強い技を所持しています。
例えばミュウツーV-UNIONを見てみましょう。超超無でダメカンを16個ばら撒くことができ、超超超無でデメリットなし300ダメージを出すことができます。強い!
しかし用意するまでの労力と見合っているかと言われるとそうでもないのが現状です。せっかく出しても技を打つ前に勝敗が決することもしばしばあります。
そういう訳で環境では見ることもなく、新しいV-UNIONも刷られず、空気なままVSTARの新時代が幕開けしました。
ですが、とあるポケモンのおかげでV-UNIONはほんの少しだけ、日の目を見ることとなります。
デッキ紹介
では実際にポケカ企画で使ったデッキを見ていきましょう。
それぞれのカードの採用理由について書いていきます。
ポケモン(18)
シンプル強いぶっ壊れポケモン。流石神様なだけあるカードパワーをしています。特性のスターバースで盤面を整えつつ、ミュウツーV-UNIONのパーツをトラッシュに送る準備ができる。V-UNIONが立てばトリニティノヴァでエネ加速もできる。これ1体でV-UNIONの用意しにくいというデメリットを半分以上解決しています。
ミュウツーV-UNIONが立たなくても、こいつだけで殴って勝てる試合も多いです。使って分かったけど強すぎ。安定して立てたいため4-3の採用です。
ザシアンV(2)
悪名高き三神ザシアンに採用されていた鋼タイプの方ではなく、25周年記念パックに収録された超タイプの方のザシアンです。このデッキでもアルセウスの隣にいます。単神ザシアン。
採用理由は主に2つあります。1つ目は先2トリニティノヴァを安定させるためです。先攻1ターン目でアルセウス2体に超エネが1枚ずつ張ってある状態を作りたいので採用しています。どっちかが後1で取られてもトリニティノヴァを打てるようにしたい。
2つ目はサブアタッカーとしての役割です。アルセウスの天敵である闘タイプに弱点をつくことができます。連撃ウーラオスVMAX相手は超エネ3枚とこだわりベルトでワンパンすることができます。初動で欲しいけど嵩張っても困るので2枚の採用。
ミュウツーV-UNION(4)
このデッキのコンセプト。アルセウス君のおかげでスタンでも相当立てやすくなった。V-UNIONの中でミュウツーV-UNIONを使う理由は、ばら撒きとワンパンを1匹で両立できるから。(他のV-UNIONではどちらか片方に特化しているので難しい)
サイコプロージョンはメッソンとジメレオンを両方取れる高性能。非エク倒すついでにVMAXをファイナルバーン圏内に入れることも可能。16個ばら撒きが弱いわけがない。
ファイナルバーンはシンプル300ダメージ。VSTARをワンパンできる。ベルトつけるとミュウVMAXをオドリドリ込みで一撃できる優れもの。偉すぎ。
3ターンまでに用意ができれば大抵のデッキにほぼ勝てます。
ガラルサンダーV(1)
ミュウツーV-UNIONの苦手な悪タイプ対策のポケモン。というかムゲンダイナVMAXがきつい。アルセウスVSTARもワンパンできるので意外と活躍の場がある。1枚の採用。
ガラルフリーザーV(1)
ミュウツーV-UNIONをトラッシュに送るためのポケモン。ザクロも候補に挙がったけど、ザクロ自体をトラッシュに送らないと使えない、+30がガラルサンダーVにしか乗らない等の理由でこっちを採用。
地味に1ドローが偉い。毎ターン使えるので終盤には圧縮にも使える。1匹いれば足りるので1枚採用。
クロバットV(1)
ボールから触れるドローソース。主に先1の動きを良くするために使うことが多い。ベンチの都合で1枚採用。
ネオラントV(1)
令和のワンダータッチ。先2や後1の動きを良くするために使うことが多い。大体冒険家の発見を持ってきて、アルセウスVSTARやミュウツーV-UNIONのパーツを持ってきてるイメージが強い。ベンチの都合で1枚採用。終盤ボスとか持ってこれると強い気がするので2枚欲しさもある。
バケッチャ(1)
雪道を割るためのポケモン。序盤はルール持ちの特性で動くのでこのデッキは序盤の雪道がきついです。あると便利。終盤に相手にトレーニングコートを使わせないために自ら割りに行くこともある。1枚採用。マナフィも入れたいけど枠とベンチの都合上今回は見送り。ベンチを崩壊させられる前に殴り勝てばいい。
トレーナーズ(29)
グッズ(16)
クイックボール(4)
汎用の塊。アルセウスVSTARとミュウツーV-UNION以外のポケモンを持ってこれる。特に言うことなし。4枚採用。
ハイパーボール(4)
アルセウスVSTARとミュウツーV-UNIONを持ってこれるカード。手札のミュウツーを切るのにも重宝するので一般的なデッキとは違い4枚採用。
大きなおまもり(2)
主にアルセウスVやVSTARのHPを上げるために使う。HP250あれば後1でワンパンされることはほぼない。280のラインを狙うデッキも多いので、アルセウスVSTARがワンパンされないようにつけることも多い。あれば便利なカード。枠の都合も考えて2枚採用。
こだわりベルト(3)
トリニティノヴァで210点出したいときや、ミュウツーでVMAXをワンパンしたいときに必要。肝心な時に欲しいので3枚採用。でも2枚にして、1枚をふつうのつりざおにしたほうが良いと感じた。序盤に狙われたクロバットやネオラントの再利用や、ミュウツーV-UNIONを立てる時点で山札にエネがあると便利なので。
ポケモンいれかえ(2) あなぬけのヒモ(1)
個人的に入れ替え札は全部で3枚以上は入れたい。枠がないので3枚。スターバースでダブルターボと入れ替え札を持ってくることも多く、そのときにあなぬけのヒモの選択肢があると便利と感じた。
サポート(11)
博士の研究(3)
V-UNIONのパーツを揃えるために手札を捨てたい、とにかく山を堀りたいデッキなので相性抜群のカード。使う回数や枠の都合を考えて3枚の採用。
マリィ(2)
手札干渉しつつ手札のエネを山に戻せるカード。2枚採用。相手が取ったサイドを流しつつ事故をお祈りするときポケモンカードしてるなあって感じる。
ツツジ(1)
令和のN。雪道が入ってないので妨害として有用かは少し疑問が残るけど、心の余裕が欲しいので1枚採用。
シャクヤ(1)
サイドに落ちたV-UNIONのパーツを回収するためのサポート。でもガラルサンダーVや闘エネルギーが欲しいときにお祈りしつつシャクヤを打ってるイメージが強い。何故欲しいときに限って必要パーツが落ちてしまうのでしょう......。1枚採用。
冒険家の発見(2)
このデッキのほとんどのポケモンに触れる優秀サポート。序盤の展開からV-UNIONパーツの回収まで何でもできる。多すぎてもだぶつくので2枚採用。
ボスの指令(2)
ベンチポケモンを引きずり出せるサポート。ダメカンばらまきができるので、小物を呼んで倒すよりかはクロバットを引っ張ってトリニティノヴァ、VMAXを引っ張ってファイナルバーンを打つことが多い。逃げエネが重いポケモンを読んでサイコプロージョン打つ時もある。2枚採用。
スタジアム(2)
トレーニングコート(2)
ボールのコストや博士で切ったエネを回収できる地味に優秀なスタジアム。終盤エネが枯渇気味にはなるので2枚欲しい。他のスタジアム候補はファッションモール、雪道など。でもトレーニングコートが一番使いやすい。2枚採用。
エネルギー(13)
ダブルターボエネルギー(3)
2ターン目にトリニティノヴァを打つために必須のカード。後1トリニティチャージを打てるときもある。逃げエネとしても優秀。地味にガラルフリーザVが技を打ちやすくなる、相手がポケモンVを絞った時のガラルサンダーVのエネに役立つことも。できるだけスターバースをV-UNIONの用意に使いたいので素引きできるラインにしたく、今回は3枚採用。
基本超エネルギー(9)
メインとなるエネルギー。9枚あればアタッカー3体を安定して立てられるラインだと思う。実際に回してみてこれ以上は減らしたくないと思った。
基本闘エネルギー(1)
ガラルサンダーVを起動させるためのエネルギー。ピン刺しでもトリニティノヴァで張れるので気にならない。相手の対抗策としてガラルサンダーVを立てた次のターンにボスとかブラッキーVMAXで呼ばれることもあるのでプレイングには注意が必要だったり(1敗)。アルセウスVSTARが無色3つで動くから邪魔にもならない。
以上デッキ解説でした。長げえ!
次はこのデッキと環境デッキとの相性について書いていきます。
環境デッキとの相性
まずは不利な相性から。ミュウVMAX、パルキアVSTAR、ムゲンダイナVMAXを挙げます。
クロバットVやネオラントVなどのVポケモンやアルセウスVSTARを狩って2-2-2を通されるとキツイです。上記のデッキはそれを安定して通してくるので不利としました。ミュウとパルキアには速度負けしがちだし、ダイナは弱点やブラッキーで後ろを呼び出すこともあってかなりキツかったです。雪道で妨害もできないので、カードパワーで負けてしまう......。という感じです。
次は微不利な相性。連撃ウーラオスVMAX、ヒスイダイケンキVSTAR、レジ系バレットを挙げます。
連撃ウーラオスはアルセウスをワンパンしてくるのでキツイです。ザシアンVでベルトこみワンパンとれますが、最近は悪タイプと併用している型も多く、ミュウツーV-UNIONを強く押し付けにくいので微不利としました。
ヒスイダイケンキVSTAR、というより草弱点の悪ポケモン全般には弱いです。こちらはワンパンできないけど相手はこっちをワンパンできると特に。ダークライVSTARもちょっと大変。アルセウスが強く最低限戦っていけるので微不利としました。
最後にレジ系バレット。これもアルセウスをワンパンしてくるのでキツイです。おまもりがあれば何とかなるのですが、サイドレースで負けてしまうことが多いです。ミュウツーV-UNIONが立つと少し楽に戦える程度。
残りのデッキには五分五分です。ミュウツーV-UNIONが間に合えば大体勝てます。間に合わないと負けます。
では、実際にプレイする時の重要点について書いていきます。
プレイングについて
基本的には他のアルセウスのデッキと同じです。先攻を取れた場合は1ターン目で超エネがついたアルセウスVを2体立てることを目標にプレイします。後攻の場合も同様ですが、手札が良ければトリニティチャージを狙うのもありです。最低でもエネが付いたアルセウスVを1体立ててください。
2ターン目にアルセウスVSTARに進化しつつ、2体目のアルセウスを用意、ミュウツーV-UNIONのパーツを落とすことを目標に動いていけば問題ないと思います。
また、他のデッキと違ってサイド落ち確認がとても重要になります。V-UNIONのパーツ、ネオラントVやクロバットV、相手のデッキによりますがガラルサンダーVや闘エネルギーの確認はしましょう。V-UNIONが落ちていたら諦めてアルセウスだけで殴りに行く判断も大事です。
相手の打点や自分の打点を考えておまもりとベルトを張れると良いと思います。例えばアルセウスの場合は210点でワンパンできるならベルト、そうでないならおまもりみたいな感じです。
デッキの魅力
このデッキの魅力ですが、何よりも楽しい!に尽きると思います。V-UNIONは運用が難しいデッキではありますが、他には無い爽快感があります。色んなデッキに対応できるという点も魅力です。
立てば強い!楽しい!のがV-UNIONなので、是非使ってみてください。決して不遇ではありません。サークルのポケカ企画という小さい場ですが全勝できたので。
最後になりますが、この文章を読んで、ミュウツーV-UNION使ってみたい、たまには環境デッキ以外のデッキを使ってみたい、作ってみたいと思っていただければ幸いです。
みなさん、よきポケカライフを!
執筆者:フルクト (五十歩百歩 (@fifty_hundred) | Twitter)